ランニング中のこむら返り
ある時、急にやってくる「こむら返り(ふくらはぎがつること)」対処法!
あるとき、患者さんよりこむら返りについて質問のメールをいただきました。どうやらランニング中に足がつってしまったようです。足がつった痛みはその後いったん楽になるも、翌日には痛みが再発してしまい、どう対処したらよいでしょうか?という内容でした。
今回の「足がつった」という現象は「足の筋肉の痙攣による症状」と思われます。
問題は「足がつる」という現象(痙攣:けいれん)は、最新の科学でもまだ解明できていない現象ということです。そうです、痙攣の原因は現在もよく分かっていないのです。
現代の科学を総動員して痙攣を考える
でも、不明だからといって痛みを放置するワケにはいきません。体の痛みや筋肉、神経など分かっている科学より分析すると、痙攣の発生は「神経の感作(神経が過敏になっている事)」が関与していると思われます。
神経が過敏になる条件は二酸化炭素の滞留です。二酸化炭素が滞留すると、神経の受容器(信号をキャッチする装置)の数がスゴい勢いで増加し、チョッとした信号(動け!痛い!などの信号)を大袈裟に伝えてしまいます。
その結果、チョッとした筋肉の動きがスゴい勢いの動きとして現れてしまうのです。これが痙攣の原因として今一番考えられています。
さて、痙攣の原因を神経の感作と考えると、対処は二酸化炭素を排出する事となります。
なぜ、痛みには「○○がいい」と言われるのか
そこでできることは循環の改善。ジャグジー、ストレッチ、マッサージは大変有効と考えられます。軽い運動も循環を良くするのでよいと思います。また、血液の質を良くしないといけません。バランスのよい食事と十分な睡眠は必須です。
よく考えると、痛いときに「これやったら良くなったよ!」という内容ですよね。人は体に痛みを覚えた時、経験的に何をしたらよいか知っているのです。
相談者の方が言われる翌日の症状は、前日につった箇所の「強張り」を感じているようでした。これは一度強烈な収縮(痙攣の現象)をした筋肉の周辺が炎症を起こしたかもしれません。
通常、炎症は10日前後で沈静化しますので、いた気持ちいい範囲でマッサージや入浴を行い3日~10日ほど様子を見るとよいでしょう。
強張りや痛みが早く引けば、練習を再開しても問題はありません。
体に起こっている現象を、冷静に科学で考えると、対処法も分かり余計な不安やパニックにならず済むと思います。
あなたも気になる体(健康など)の事がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。
意外なギックリ