腰痛を受け入れると体は楽になっていく⁉
腰痛に構えない日常
これをすると腰が痛くなるのでは?油断すると腰を痛めてしまうのでは?
という感じに、あなたは腰の痛みに過剰な思いを持っていませんか?
「腰痛が怖い!」という気持ちはよく分かります。「いつなんどきギックリ腰を起こして動けなくなるかも…」という気持ちはギックリ腰を経験した方なら誰しも持っていると思います。
ところが、この『腰痛怖い!』という思いが、2つの問題を発生させてしまい、あなたの腰痛をよりひどいものにしているのです。
1つ目の問題 痛いの怖い!という気持ち
腰痛の痛みに怖がってしまったり、腰痛になることを恐れていたりすると、腰周りの筋肉は通常より力の入った状態(緊張状態)になってしまいます。この状態は『痛みへの防御反応(痛み逃避)』と言えます。痛みを感じない様に腰周りの筋肉がコルセットの様に硬くなり、痛みを感じない様に腰を守っているのです。
筋肉の過剰な緊張は筋肉中に走行している毛細血管を圧迫し血流を阻害してしまいます。血流が長時間悪くなっていると、筋肉の中で炎症が発生し痛みとなってしまいます。これは正座を長時間続けたときに感じる足のしびれと同じ原理です。
「腰痛怖い!」が筋肉の緊張を誘発し、結果的に腰痛の新たな火種になっている!ということが1つ目の問題です。
腰痛の新たな火種となっている『腰痛への恐れ』はいっそのことない方がいいですね。あなたの心の中で腰痛への恐れを持たない、といいうことは腰痛を拡大させないために必要な心構えとも言えます。
まず、「私の腰は大丈夫!」と安心させてあげましょう。
2つ目の問題 私は頑張っている!という勘違い
頑張った!というとき、あなたの体は疲れていませんか?きっとその疲れは頑張ったからに違いありません。
では逆に、体が疲れていれば頑張ったのでしょうか?
もし、そうであるなら、体を必要以上に力ませ(りきませ)だり、無駄に力を入れさせたりして体を疲れさせればよいですね。そうすれば、頑張ったことになるのですから…
少し、難しい話になってしまいましたが、疲労の大きさが頑張ったこと(結果)の大きさ(内容)と比例はしていません。疲労を最小限に抑えたほうが効率はよくなり、結果はよりよくなっていきます。
ところが、多くの方はそのことを忘れてしまいがちです。
どんなことでも、無駄に力む必要はないのです。その方が効率は上がり結果は増すからです。
無駄な力を使わず、効率よく体を使っていても、長時間、長期間、集中し続けていればそのうち疲労も溜まっていきます。ようは疲れたわけです。それだけ疲れれば、結果は大変大きなものでしょう!
でも、人は楽をしたがります。短時間で結果が出れば大変楽ですよね。その横着さが、疲れた度合いと頑張った度合いが比例すると勘違いの原因です。
短時間のうちに無理矢理体を疲れさせ、その疲れが頑張った度合いだ!と勘違いさせているのが2つ目の問題なのです。
思い込みの犠牲
そのとき体の疲れはどこに溜まっているでしょうか?筋肉の疲労は、腰に溜まっています。
体(月:にくづき)の要(かなめ:中心)と書いて表現されるくらい重要な所が『腰(こし)』です。
短時間のうちに無理矢理疲れさせたとき、その疲れは腰に溜まっています。
腰周りの筋肉が無理な体の使い方のせいで硬くなってしまい、血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると痛みへとなりますので、腰に疲れが溜まれば、腰が痛くなるワケです。
ちょっとしたことで腰痛が出てくる場合、体の使い方が間違っていると考えらます。
そんなときは、姿勢を正し、楽な姿勢で体を使えるといいですね。
「腰痛が怖い!」も「楽がしたい!」も、人の思いが腰の筋肉の血流を悪くさせ発生させている痛みです。
腰痛と言うものが、心の持ち方で変わってくることを知って欲しいです。