便利な社会生活で膝を痛くする
病院へ行っても解決しない膝の痛み
接骨院や整形外科など膝の痛みを抱えた患者さんが通う病院では朝から長い時間を待たなければいけない。診察券だけ先に投函して順番取りをする方も見えるため、実際に待っている人数よりも自分の順番は遅い。待合室では年配の患者さん同士が「ここが痛い」だの「あそこが苦痛」だの話をしている。やっと自分の番になったかと思えば、看護師さんに来院の理由を聞かれただけだった。どのくらい待ったのか、診察室に入って事情を聴かれるとレントゲン検査をされた。その後先生はレントゲン写真を見ながら「特に大きな異常はない」「炎症を起こして痛いのだろうから湿布を出しておきます」と言われ診察を終えようとした。
私は痛くなった理由を知りたくて先生に質問をした。先生は私の体型を一瞥して「運動不足でしょう、もう少し痩せたらいいかもね」と言われた。
どうやら私の膝の痛みは運動不足と太り過ぎが原因のようだ。これで3件目。どの病院でもほとんど変わらない診断内容にダイエットをする覚悟をしないといけない、と思った。
本当に体重が理由なのか?
会計を済ませるため待合室にいると先ほど「ここが痛い」と話をしていたおばあさんが私の隣に座った。おばあさんは座るとこちらを見て「あなたは若いのにどこか悪いの?」と声をかけてきた。「正座ができないくらい膝が痛くなって」と答えるとそのおばあさんはびっくりしたように私も膝が痛いのよ、と打ち明けてきた。「あなたは若いのにねぇ」と同情されるような感じでおばあさんはもう何年もこの病院に通っていると教えてくれた。
話しをしている最中、自分自身の膝を撫でてみえたその手はすごく細かった。手を見ていることに気が付いたおばあさんは「こうやってさすっていると膝が少し楽になるのよね」と笑ってみえた。
私はこの細いおばあさんより体重を落とさなければならないのか?と、このとき疑問に思った。
膝の痛みは社会の流れが作っている
帰り道、どうしたらダイエットできるかを考えてみた。スポーツジムにでも通った方がいいのだろうか?通りがかった有名なスポーツジムを眺めて歩いていると、駐車場に車がいっぱい停まっていることに気が付いた。こんなに流行っているんだ、と思いガラス越しにみえるランニングマシンで走ってったり歩いたりしている人達を見た。
そこで不意に思った。そんなに走ったり歩いたりしたければ、車で来なくても歩けばいいのにと。私は膝の調子が良かったこともあり、歩いて帰ろうと決意した。
途中、お腹が減っていることに気が付き、コンビニへ立ち寄った。お気に入りのインスタント食品とスイーツ、それにダイエット飲料を購入し帰宅した。インスタント食品は一人前をすぐに準備出来るし、様々な味があるのでついつい頼ってしまう。スイーツも甘さ控えめなどとうたっていると安心して買ってしまう。
そこにダイエット飲料だからいいだろうと思って5年間、便利な生活を続けた私は太っていった。ダイエットのためにこの習慣を変えなければと思う一方でフードロスはいけないよね、と完食をしたのだった。
翌朝、仕事へ行くときはいつもの膝の痛みが襲ってきた。やっぱりダイエットしないといけないのかなぁ…
膝の痛みから解放される2つの方法
さて、こんな日常を送り続けている私の膝の痛みはよくなるのでしょうか?たぶん無理でしょうね。膝の痛みから解放されたいのであれば『膝の痛みの原因を正しく理解すること』。そして『原因に対して正しい改善策を実行すること』の2つが重要です。
膝の痛みの原因は『太っているせい』とか『年のせい』とか『筋肉が少ないせい』と言われますが、どれも原因とは言えません。本当の膝の痛みの原因は炎症です。炎症は傷付いたとき、または循環(血のめぐりやリンパのめぐり)が悪くなったときに起こります。
膝に怪我もしていないのに痛みを感じるときは間違えなく循環が悪いです。病院で出会ったおばあさんが膝をさすると楽と言われていたのはそのためです。物語の私の膝が今日は調子がよいのは多少なりとも動いて循環が良くなったのかもしれません。そして翌日に膝の痛みを感じたのは、歩いたあと筋肉に溜まった疲れを取り切れなかったため、筋肉がこわばってしまい循環が悪くなったと考えられます。
- 循環を良くするために、歩くこと。
- 疲れを抜くために、自分でマッサージすること。
是非、2つ合わせて挑戦してくださいね。それでも膝の痛みが改善しない場合は筋肉自体が硬くなりすぎているかもしれません。そんなときは金山のTMBCマッサージ院までご連絡くださいね。
足の痛みは運動不足だから?
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