痛みの原因について
治癒能力と痛みの関係
私たちが感じている痛みは『炎症』によるものです。
病院では『痛みの原因である炎症』を抑える治療をしています。
例えば、鎮痛薬。
薬の作用によって、炎症を抑え、痛みを軽減します。
こうやって、痛みが軽減すれば、楽になり、治ったと思われることでしょう。 ところで、あなたは『薬で痛みを抑えた』だけで、本当に治ったと思いますか?
う~ん、怪しいですよね(悩)
そもそも、なぜ『炎症が起きたのか?』を考えてみないといけません。
炎症とは、体内に異常が起きたときに発生するものです。
例えるなら、異常事態が発生した際になるサイレンが炎症なのです。
体内での異常事態にはいくつかあります。
その中で代表的なものが、
① 傷付いたとき
② 侵入者があったとき
③ 冷えたとき
④ 血流が悪くなったとき
の4つです。
傷付いたときの炎症
人の体は、小さな細胞が60兆個集まっています。
◎細胞の外が傷付けば、いわゆるケガ(擦り傷、火傷、骨折など)
◎細胞の中が傷付けば、いわゆるガン(肉腫、白血病など)
に炎症が起こります。
侵入者があったときの炎症
◎のどや鼻など空気の入るところ
◎胃や腸など食物の入るところ
◎傷口など に、バイ菌や雑菌、ウィルスが侵入したときに炎症が起こります。
冷えたときの炎症
冷えると細胞の代謝(エネルギーを作ること)が低下し、その程度によって
◎しもやけ
◎凍傷
◎壊死
まで様々な炎症が起こります。
血流が悪くなったときの炎症
血液の流れが悪くなると冷えと同様に細胞の代謝が低下します。
◎正座や腕枕で感じるしびれ感覚
◎筋肉疲労で感じる筋肉痛
◎ストレスによる頭痛 など、血液の流れが悪くなることで様々な炎症が起こります。
このように、体の細胞が異常事態を感知してサイレンを鳴らしている状態が炎症なのです。
このサイレンを聞きつけた体は異常事態を改善しようと、
①血管を拡張して免疫を集める
②熱を発生させて免疫を活性化させる
などをし『免疫力を最大限に発揮できる環境を作り上げる』のです。
こうやって免疫は、
◎ばい菌やウィルスやガンなどの排除
◎弱ったり傷付いた細胞を再生させる
など、体を治すために働くのです!
この体を治すための反応は、サイレン=炎症がキッカケです。
サイレンを薬によって止めてしまうと、免疫は活性化せず、体が治らなかったり、治るのに時間がかかったりするのです。
痛みは、体を治すために必要な免疫力を発生させるキッカケだったのです。
体を治すために必要な痛み感覚と分かれば、必要以上に警戒することはないですね。
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