「頭が痛い」と「頭が重い」のちがい
あなたの頭の症状はどんな感じですか
頭痛の正体は1つ
最近、頭の痛みを訴える方が多いです。それと同時に、頭が重いと訴える方も多いです。一見すると、よく似た症状に見えるかもしれません。
ところが、『痛い』と『重い』では全く違うのです。
一体、何が違うのか気になりますよね?
実は、どちらの症状とも原因は『循環不全』です。
「えっ?同じじゃん!」
と思わないでください。 今から、違いをお話ししますね。
痛みと循環不全との関係
まず、初めに覚えておいて欲しいことが1つあります。それは、『循環不全が起こると痛くなる』ということです。
痛みと聞いて皆さんがイメージされるのは、きっと、事故やケガなどの『外傷(キズ)』じゃありませんか?
もちろん、傷つけば痛いです。
でも、「頭が痛くって」とか「頭が重いんです」とか言われる人の頭に傷はありません。
万が一、頭の中で傷ができている(血管が切れるなど)場合は、特徴的な症状も同時に現れます。
- 思うようにしゃべることができない
- 飲み物を飲もうとすると溢口かられ出てくる
- お顔の半分の表情が消える
- 気を失う
でも、そういった症状がなければ、頭の痛みや頭の重さは頭の中の傷が原因ではありません。
頭の外で起こっている循環不全が原因なんです。
体の中で循環できなくて困るもの
循環と聞くと、血液の流れ、リンパの流れ、氣の流れなどをイメージされることでしょう。今回、問題となるのは「血液の流れ」です。
血液には、栄養や酸素がたくさん含まれています。
血液は全身を巡る血管の中を通って、体を構成している細胞一つ一つに栄養や酸素を運んでいくのです。
それと同時に血液は、細胞が排泄した老廃物と二酸化炭素を回収します。
この一連の血液循環が滞りなく行われていれば問題ありません。
ところが、血液の流れが悪くなってしまうと、栄養や酸素の供給が不足してしまいます。
と同時に、老廃物と二酸化炭素は回収されずに溜まってしまいます。
この状態が深刻になれば、細胞は弱ってしまいます。
それどころか、細胞そのものが死んでしまうかもしれません!
細胞の死という最悪の状態を回避するために、血液の流れが悪くなると体は『痛み』を発するようになっているのです!
これが、循環不全による痛みの正体です。
慢性と急性で痛みが違う
頭が痛い場合、「ズキンズキンと血管の鼓動に合わせて痛い」と訴える方がみえます。この時、循環不全で弱っている細胞は血管の内側です。
血管は普段、流れている血液から栄養と酸素をもらっています。
ところが、循環が悪くなると、十分に栄養と酸素がもらえません。
そのため、血管の内側で痛みが発生するのです。
痛いところへ、心臓から定期的に送り込まれてくる血液の圧力で痛みがさらに強くなります。
結果、心臓の鼓動に合わせてズキンズキンと痛むのです。
心臓の鼓動と関係なく痛い場合もあります。
この場合、循環不全で弱っている細胞は筋肉です。
筋肉は普段、頭を支えたり動かしたりしています。
また、首や頭の血液循環の40%を動くことで担っています。
仕事や勉強など『長時間同じ姿勢』をしていたり、スポーツや作業など『同じ動作を繰り返す』などしていたりすると、首周りの筋肉は疲労し、かたまってしまいます。
硬くなって動きが悪くなった筋肉は40%の血液循環が低下します。
さらに、硬くなった筋肉は周囲の毛細血管(髪の毛より細い血管のこと)を圧迫してつぶしてしまいます!
当然、首周りの筋肉に送り込まれる栄養や酸素は少なくなります。
結果、首や頭の筋肉に痛みが発生するのです。
ここまでの話で、頭が重い場合はどうなっているのか?
想像されている方もあることでしょう。
頭が重くなるということは、筋肉が疲れて頭を十分に支えられない状態のことです。
ということは、首周りの筋肉の疲労で筋肉がカチカチにかたまってしまい、強い痛みが出る前の段階ということになるのです。
首や頭の症状のマッサージは注意がたくさん
例えば、「左右の首の筋肉の硬さが『ちぐはぐ』になっていると『めまい』が起こる」とか、「ズキンズキンと痛んでいるときマッサージで血液の流れを良くすると一時的に頭痛が強くなってしまう」とかなどです。
筋肉専門のマッサージでは、お一人お一人の症状、筋肉の硬さのバランスなどシッカリと確認をしながら、施術を行います。
首だけのつもりが、筋肉の硬さを調べて行くと背中や腰、場合によっては骨盤まわりの筋肉の硬さまでつながっている方があります。
こういった場合、全身の筋肉の硬さの調整をしなければ、頭の痛みや重さは消えません。
私の症状は一体どんな感じなんだろう?と思われましたら、お気軽にご連絡くださいね。
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