抑制ばかりの生きもの
無意識のうちに押さえ込んでいること
生命が誕生してから、進化を繰り返し多種多様な生きものへと発展してきました。私たち人間もその中の生きものです。体には繰り返し進化をしてきた情報がそれこそ数多く刻み込まれています。ところが、現在、これらの情報をすべて使っているでしょうか?
答えは、すべての情報を使っていません。
不要と判断をしたことなら、使う必要はありませんからね。むしろ、今、生きていくために最も必要な情報を使っています。そして、今、必要な情報の量は莫大なものです。進化の過程で不要と判断された情報を、再現している余裕が脳には全くないのです。
円滑に生きていくための手段
では、脳はどうしているのでしょうか?その答えが、『抑制』です。進化の過程で獲得しつつも、現在は不要と判断された情報にはフタをして、本当に必要な情報だけを活用して今を生きているのです。
この情報にフタをすることが抑制です。
こうやって抑制をかけなければ、情報処理の中心である脳が、情報量に耐え切れないからです。
抑制をかけ間違えると?
ところが、抑制が外れてしまっている場合はどうなるのでしょうか?そのときは、進化の過程で獲得した情報を体現することが出来ることでしょう!
ただし、その分、現在必要な情報に抑制がかかってしまうことになります。
なぜなら、脳で処理できる情報量に限界があるからです。
天才に見られる、他の人と違うところ
一部の能力に特化している天才は、もしかしたら、抑制が外れているのかもしれません。そうなると、現在必要とされる情報に抑制がかかってしまうことでしょう。こうなると、天才は「周りの人とチョット違う?」なんてことになりますね。もし、「この人、チョット違う?」と思われたら、抑制の掛け違いがあるのかもしれません。ということは、私たちにない何か特別な能力を発揮できるのかもしれませんね。
脳の抑制を理解した子育て方法
脳の情報処理できる量を考えれば、無理やり詰め込んでもオーバーヒートするだけです。特に、子育てでは「子どものうちにやれるだけ詰め込んだ方がいい」と考えている方がみえます。これでは、脳がオーバーヒートを起こし何にも身につかないことでしょう。『何か一つだけ、本当に好きなことを見つけられる』ようにお手伝いをする。
このほうが、子どもにとってよいのではと思います。
院長 中村金雄
痛みを科学的に考えて筋肉を専門に施術するマッサージ院は金山にあるTMBCマッサージ院だけ。
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