中村式圧迫体操のおすすめ
中村式圧迫体操とは
◆循環を良くする体操
筋肉中に滞留している組織液(浮腫み)を循環させること(循環改善)を目的に圧迫とストレッチと体操を組み合わせ、筋肉を傷付けることなく誰でも簡単にできる循環改善方法として筋肉専門のマッサージ師である中村金雄(TMBCマッサージ院院長)が考案した体操のこと。◆なぜ、筋肉中に滞留している組織液(浮腫み)の循環改善を行うのか?
組織液の循環は筋肉の働き(運動)によっても行われているが、筋肉の疲労や運動不足などの理由によって筋肉の働きが低下していると循環は悪くなり、やがて浮腫みを発生させてしまう。組織液の滞留(浮腫み)は体内の細胞や組織に圧力を与え、さらに循環を阻害する原因(循環障害の悪循環)となりえる。組織液には回収されるべき老廃物や二酸化酸素も含まれており、これらの滞留は知覚過敏や炎症の原因(痛みなどの不定愁訴の原因)となる場合があるため循環改善は痛みや不定愁訴の予防や改善を促すと考えられる。
◆中村式圧迫体操はどのように行うのか?
中村式圧迫体操の動きを端的に言えば、『気になる身体の部分を指で軽く押さえて、その部分を繰り返し動かす』というもの。筋肉の中もしくは周囲に組織液が滞留していると、知覚過敏を起こしていることがあり、その部分を軽く押すと圧痛やイタ気持ちよい感覚を感じることがある。組織液の滞留(浮腫み)を改善するためには筋肉を動かすことが必要となる。
ところが筋肉の多くは羽状(多羽状、半羽状などの含む)の構造をしていることが多く、関節を動かすだけでは十分に動かない筋肉も存在する。
そこでイタ気持ちよい所を人差し指、中指、薬指の3本の指で軽く圧迫する(このとき骨の方向へ圧をかけるとよい)。指と骨に挟まれた筋肉は少しの動きでも圧によってしごかれるように動き、その結果、滞留していた組織液の循環を促す(このとき強く圧を加えていると循環を促せないために注意すること)。
筋肉をしっかりと伸ばしたり縮めたりする動き10回を1単位としてイタ気持ち良い感覚が薄れてくるまで2単位3単位と繰り返す。繰り返す筋肉の伸び縮みの動きが体操(循環改善)になるし、圧を加えた状態でしっかりと伸び縮みさせることがストレッチ(神経の調整)にもなる。
◆中村式圧迫体操の期待できること
循環改善は痛みなどの不定愁訴や浮腫みや腫れなどの予防や改善につながる。筋肉を繰り返し動かすため老化予防、筋力低下予防などにつながる。
無理のない動きや刺激のため筋肉や関節にかかる負担がほとんどないためどなたでも挑戦できる。
いつでも手軽に行えるため気分転換になる。
全身の循環がよくなれば体全体の免疫力の向上となり、さまざまな病気の予防へとつながっていく。