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春先に感じる肩こり
あなたの肩こりはどんなこり?
肩こりと聞いていつも私が皆さんに確認することは「どんな時に感じますか?」です。この質問に多くの方はいったん困った様子をされます。そしていったん困った後にこう言われます。
「ふと、気が付くとかな?」
なぜか疑問形です。ご自身の肩こりについて私に尋ね返されても困ってしまいます。感覚はその方特有のものですから。
それ以外の方はきっぱりと「常に感じます」と断言されます。
こうなるとちょっと気になることが出てきます。それは「肩こりで眠れないくらいですか?」「肩こりはずーっと同じ強さですか?」という疑問です。
そうすると「寝てしまえば大丈夫(肩こりの自覚なし)」とか「起きているときは」とか「朝方」とか肩こりを自覚している時間について話をしてくださいます。
逆に「寝ていると肩こりで目が覚めます」という方もみえました。
肩こりの法則性
肩こりの強弱を自覚する一方で肩こりを感じていない時間(気が付かない時、寝ている時など)があります。意識がなければ痛みは感じないのですが、日中活動の時間帯や置かれている状況によって肩こりの強弱があることに注意いたします。
どのような時に肩こりを強く自覚するのでしょうか?
- ストレスを感じているとき(嫌なこと、極度の緊張など)
- 体の動きが少ない(ない)とき(デスクワーク、立ち仕事、睡眠など)
- 肩に力が入っているとき(リュックなど肩に負荷をかけている、力仕事が多いなど)
- 肩まわりが冷えたとき(冷房や風が当たる、温度の変化など)
これらの状況から肩こりの原因が何かを考えてみましょう。
状況の違いはあっても原因は一緒
結論から言いますと、原因は『循環障害』です。ストレスを感じた時、人の体は交感神経が優位に働き血管を一時的に強く収縮させます。その結果循環が悪くなります。
循環とは血液循環とリンパ循環とがあります。血液循環に関しては心臓という筋肉のポンプで血液を勢いよく送り出していますが、心臓へ戻すときは筋肉の動く力を借りて戻しています。また、リンパ循環に関しては筋肉の力にほぼ依存しています。体の動きが少なくなれば、筋肉の動きも少なくなり結果的に循環が悪くなります。
筋肉に力を入れていても筋肉の動き(収縮と弛緩)がなければ循環は障害されます。むしろ筋肉の収縮によってふくらんだ筋肉は周囲の組織を圧迫するため循環はより悪くなってしまいます。
体は寒さ(冷え)を感じると体温を逃がさないために血管を収縮させます。血管の収縮が続けば循環障害となります。
このように肩こりの状況を掘り下げて考えていくとすべて循環障害にたどり着くのです。
肩こりの対策
循環障害が肩こりの原因です。肩こりの強弱は循環障害の程度と考えられます。
肩こりを少しでも改善したいとお考えであれば、循環障害を改善することが一番です。
- 自分なりのストレス発散方法を見つける
- 普段の体使いとは別の体使いをする
- 体の使い方を工夫する、肩周りの筋肉のお手入れをする
- 室温や衣服、食べ物などに気を配る
春先は新生活の始まり、季節の変わり目などによって肩こりを起こしやすい状況が多いです。
循環障害は肩こりだけでなく体調そのものにも関係してきます。
注意してくださいね。
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