綺麗のコツは筋肉ポンプ
筋肉の働き【循環】
足が第二の心臓と呼ばれる理由
人一人の血管を全部つなぎ合わせると『地球2周分の長さ』と言われています。血液は、この長さの血管を約1分で一周しているですから驚きですね。血液が体へ送り出されるのは、心臓の力で勢いよく送り出されます。では、血液が心臓に戻るときはどうしているのでしょうか?答えは、筋肉の力を借りて戻しています。
体を動かすとき、筋肉は伸びたり縮んだりしています。毛細血管や静脈を通る血液は、この筋肉の伸び縮みを利用して心臓へと戻っていくのです。特に心臓から遠く、さらに重力に逆らって体を駆け上がっていくには筋肉の働きがとても大切です。
ですから、昔から「足は第二の心臓」と呼ばれるわけですね。
循環しているのは血液だけじゃありません
血液以外にリンパ管を通るリンパ液も筋肉の伸び縮みを利用して流れています。リンパ管には心臓のようなポンプは一切ありません。体の末端から胸の静脈に向かって走っているだけです。もともと、リンパ管については何のためにあるのか、つい最近まで分かっていませんでした。ところが、最近では水分調節(たんぱく質の回収)や免疫との関係が分かってきました。
浮腫みのワケ
筋肉が動いていないとリンパ管による水分の調整ができず、むくんで腫れてしまいます。たとえば、デスクワークで一日中座りっぱなしですと、足の筋肉ほとんど動いていません。こうなると、リンパ管による水分の調整がうまく働いていないため、足がパンパンにむくむことになります。その一方で、歩き過ぎたとき足がパンパンにむくんだことはありませんか?
筋肉はしっかり動いているはずなのに、なぜ、むくんでしまうのでしょうか?それは、筋肉の使い過ぎで筋肉がカチカチに固まってしまったからです。固まった筋肉は思うように動けません。
その結果、血液やリンパ液の流れが悪くなり、むくんでしまうのです。
むくみ予防の基本は筋肉を動かすこと。でも、動き過ぎたら固まった筋肉をほぐしてあげることが大切なんです。
肌が荒れるワケ
リンパ管の循環には免疫も関係しています。筋肉が動かずに免疫力が低下すれば、バイ菌や雑菌などと戦う力が低下し、体がやられてしまいます。一番分かりやすいのがお肌ですね。循環が悪くなると、真っ先に肌が荒れてしまうのは、免疫力が低下しているからです。循環の悪い所はクリームをつけてよく『マッサージ』しますよね?クリームより『マッサージ』することのほうが実は大切なんです。
皆さんも、むくみを取り除き免疫力を活性化させることで『代謝を良くして綺麗に!』なりましょう。