ガンを抑える無敵の軍隊
筋肉の働き【発熱】
筋肉と免疫の関係
体温が1度上昇すると、免疫力は400倍になります。免疫力が向上すれば、風邪などの感染症にかかりにくくなるのはもちろんですが、ガンなどの病気も発症しにくくなります。免疫は外部から侵入してくるウィルスや細菌以外にも、遺伝子に異常を持った細胞(ガン細胞)も攻撃対象としているからです。
では、免疫を活性化させるために体温を上げることはできるのでしょうか?
体温を上げるのに一番簡単な方法は運動をすることです。その他にも、お風呂で体を温める、暖かい飲食を行うなどがあります。
筋肉は動くことで、筋肉の細胞の中で発生する摩擦熱と化学反応(動くために必要なエネルギーを消費、産生すること)が発生します。これらの熱は、体温の約30~40%の熱に相当します。
筋肉の運動量が多いと、大量の熱を作り出します。この熱が免疫力を活性化させ、風邪やインフルエンザ、また、ガンなどにもかかりにくくなるというわけです。
体温が低くなると
逆に、筋肉の運動量が少ないと、熱も確保しにくくなってしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。筋肉量の少なくなった老人が、肺炎にかかっても発熱しないなんて言うのは関係があるかもしれません。また、デスクワークをされている女性には、冷え性の方が多いです。
長時間のデスクワークは運動とは言えませんし、女性は男性より筋肉量も少ないです。
また、女性は男性より冷えやすい服装をしていますのでなおさらです。
『筋肉を動かすことは、免疫力を上げ、健康でいること』と密接に関係していたのです。
余談ですが、ガン細胞がキライなもの
体温が高いと免疫力がアップしガンを抑える。とお伝えしたのですが、ガン細胞は筋肉にあまり発生しません。なぜなら、筋肉には酸素がたくさんあるからです。
ガン細胞はもともと酸素がキライです。ですから、酸素をたくさん取り込んでいる組織には発生しにくいのですね。筋肉以外にも、脳も酸素をたくさん取り込んでいますから、ガン細胞は発生しにくい所ですよ。