筋肉の強度はどのくらい?
収縮した断面積に比例して強度が増す筋肉
『筋肉を緊張させて弾丸や刃物を弾き返す!』
映画や漫画のヒーローが悪者の攻撃を弾き返して、見ている私たちを楽しませてくれます。ところで、筋肉を縮めたとき、体はどのくらい硬くなっているのでしょう?その答えは、筋肉の緊張した量に合わせて『鉄に匹敵するくらい硬くなる』です。
筋肉VS骨
筋肉の緊張は鉄並みですから、腱や靭帯はもちろん骨よりも硬いということになります。例えば、ジャンプした際、誤って着地をしてしまい、アキレス腱を断裂したというケース。ジャンプをするために収縮していた筋肉は鉄並みに硬かったので傷付かず、むしろ腱のほうに着地の衝撃がかかって切れてしまったわけです。もし、衝撃が骨にかかれば、骨が折れてしまうでしょう!
余談ですが、関節技によって骨や関節が壊れてしまうのは、引っ張られている筋肉が『引っ張られている、コリャいかん!』と慌てて縮まろうとする力が働いた結果として壊れているのです。
ギックリ腰にも注意
次に筋肉が壊れてしまうケースはどういった場合でしょうか?筋肉は血液から酸素や栄養を受け取り縮んだり伸びたりしています。血液の流れがよく十分な酸素や栄養を筋肉に行き渡っていればよいのですが、なんらかの理由で血液の流れが悪くなり酸素や栄養が不足していると、筋肉は大変もろい存在になってしまいます。
この場合の筋肉は簡単に傷付いて(切れて)しまいます。
『疲れがたまって筋肉がかたまっていると、循環不全が発生し、筋肉は傷付きやすい状態』になっているのです。
こういう時、ちょっとした動作(くしゃみや前かがみになった瞬間など)で「ギクッ」とやってしまうわけですね。
動いた瞬間に「ギクッ」とあれば、そこの筋肉が切れているかもしれません。その場合は筋肉の傷(『ゴマ粒くらい』小さいものから『握りこぶしくらい』大きなものまであります)を見つけ、丁寧にさすってあげれば楽になります。ご自身で筋肉の傷が分からない場合は、筋肉専門の施術を行っている当院にご相談くださいね。