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筋肉は細胞の中でも大きな細胞

筋肉の細胞について【大きさ】

一般的な細胞の太さ


人の細胞の大きさは平均すると10~30㎛(マイクロメートル)。㎛は1㎜(ミリメートル)の1000分の1ですから、かなり小さいです。

もう少し具体的に言うと、0.5㎜の芯のシャープペンシルかボールペンで体の一か所に点をつけます。この小さな点の面積は『0.25×0.25×3.14=0.19625』ということで、約0.2㎜²。

次に細胞の面積ですが、10~30㎛の間をとって20㎛としますと、0.02㎜です。同じように円形として計算しますと『0.01×0.01×3.14=0.000314』ということで、約0.0003㎜²。

シャープペンシルの黒い1点の中にある細胞の数は『0.2÷0.0003=666.6…』ですから、おおよそ670個という計算になります。いかがでしょう?

「小さい細胞が集まっているんだなぁ」と想像していただけたと思います。


筋肉の長さ


次に、筋肉の細胞の大きさですが、直径は約0.1㎜、長いものでは100㎜(10㎝)もあります。イメージしていただくなら『髪の毛一本を10㎝の長さに切ったものが筋肉の細胞』ということになります。

他の細胞と比べると、筋肉の細胞は意外に大きいことが分かります。この一本一本が集まって体が動いている、そんな風に考えるとチョット不思議な感覚になりますね
 

筋肉は綺麗に並んでいる

筋肉を輪切りにすると、切り口の筋肉(断面)は綺麗な『六角形』の集まりが並んでいます。一つ一つたんぱく質の線維が整然と並ぶ様はとても綺麗です。

また、筋肉内部のたんぱく質の長さも決まっています。節(Z帯)から節(Z帯)まで等間隔で並んでいます。
このたんぱく質の線維がスライドをして、筋肉が縮んだり伸びたりしているわけです。

筋肉の老化とは

筋肉の内部に存在しているたんぱく質の線維が消失してしまうことを『萎縮(老化)』と言います。たんぱく質の線維が減りますので、縮んだり伸びたりする力が弱くなるのです。

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萎縮(老化)すると、筋肉の力は弱くなってしまいますが、異常があるわけではないので、痛みはありません。

筋肉の異常とは

筋肉の内部に存在しているたんぱく質の線維が一斉に動いていれば問題ありません。ところが、エネルギー状態の異常(代謝の異常)や神経の異常興奮(感作)などが起こると、過剰に筋肉が動いてしまったり、ちぐはぐに筋肉が動いてしまい、痛みの原因となってしまいます。

痛みを予防するためには代謝がスムーズに行えるようにする。また、神経の感作を沈静化するように循環を良くしておくことが重要です。


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中村金雄

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